10月末になると、毎年大掃除の準備を始めます。
お掃除って、12月末にやるものではないの?という声が聞こえて来そうです。
しかし、12月末に現状の不用品を捨てて部屋の掃除を終えるには、それよりも前に不用品を捨てなければならないのです。でないと、袋に詰まった不用品達と一緒に新年を迎える羽目になり、新年を清々しい気持ちで迎えられないですね。なので、少し早めに大掃除に着手します。
断捨離をする事で身につけた物を買うための判断力と、その目線を売り手としてどう活かすかを解説します。
前提:断捨離とは?
断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、YOGAの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、
- 断:入ってくるいらない物を断つ
- 捨:家にずっとあるいらない物を捨てる
- 離:物への執着から離れる
として不要な物を断ち・捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。
(参照元:Wikipedia)
まさにこの引用文のとおり、最近はスーツケース1つで必要なものが収まるくらい、物を減らしたいと考えるようになりました。笑
断捨離をやればやっただけ効果があり、次項から、私が得た効果をお伝えします。
断捨離魔のPoint1:『何が必要なのか?』が明確になる
1つ1つの物と向きあって、必要/不必要に振り分けていく断捨離。
年2回は必ず行い、『自分がどんな状況で、どのようなビジョン・考え方で、今後どんなものが必要なのか?』を物と向き合う度に考えました。
お陰様で、向き合う物の数が増えれば増えるほど、この自問自答が繰り返され、答えがより明確に自分自身に刷り込まれました。
『自分はどんな状況で、どんなビジョンで、どうなりたいのか?』を瞬時に想像でき、物の過不足が判断できるようになりました。
洋服であれば、パンツ類が少なく、タイトスカートが多い。や、
ベーシックカラーのニットが多くカラフルなものが少ない。とかね。
その他に、
- ヘビーユースする物
- 好きな色・形・質感
- 好きなテイスト
の傾向を知ることができます。
一言で表すと、己を知ることができます。
断捨離魔のPoint2:『近未来的に断捨離すると予想されるもの』が買えなくなる
Point1で己が知れると書きました。
これを知ることで、今の自分に必要ない物・近未来的に断捨離リストに入るようなものに手が出なくなります。
「どうせ捨てるだろう!」と判断するようになるんですね。
近未来的に捨ててしまうという事を逆から説明すると、数年使えて・それな入り登場回数があって・自分基準でコスパのいいものを求めるようになるという事です。
いい意味で、値段が判断基準を大きく占めなくなります。むしろ、値段より利便性や機能・耐久性が優位になります。
断捨離魔のPoint3:購入するお店・物の気を見るようになる
断捨離をして残ったアイテムは、自分のお気に入りの心地よいものだけになります。
そうすると、物が持っているエネルギーを以前よりも敏感に感じるようになります。
一番近いイメージは、濃い味の外食をやめて、薄味で自炊するようになると野菜やお肉など素材の味が分かるようなる。
様々な素材の味の違いを感じるので、食事をするのが楽しくなる。
この様な現象が、物でも起こります。
自分のお気に入りのテイストはコレ。《コレ》は自分をこんな気分にしてくれる。だから、こんな気分になる物を購入しよう!と考えるわけですね。
私の頭の中では、この様な変化が起こりました。
この3つのポイントを売り手として活かすとどうなるでしょう?
今回は1つのネックレスを題材に解説します。
売り手Point1:それを手に入れたらお客様がどうなるのか?を明確にイメージさせる
ここがファーストステップです。このステップをクリアーできないと次のステップには進めません。
その物を手に入れたら、自分がいかに良くなる・自分にどんなメリットがあるのか・どうやってそれを使っているのかを、お客様に明確にイメージさせます。
ネックレス・洋服などは、ビジュアルが勝負になり、パッと見たとき、自分も着れそう!着てみたい!こうなりたい!と興味を持ってもらえるかどうかです。
実際の使用時に近いレイアウトを有効です。
私が購入したネックレスは、首元タイプのトルソーに掛けてありました。
一番売りたいものほど、立体的なトルソーなどに掛けてあげるといいですね。
その他、周りにある小物類もテイストを揃えて、世界観を作り上げるのも有効です。
売り手Point2:突出した売りポイント・値段ではない効果・効能・利便性をアピールする
私が購入したネックレスは5,000円位しました。
パッと見た目、コレで5,000円かーと考えてしまう方もいらっしゃると思います。
実はこのネックレス、重さが16gしかないんです。
実際に持ったときに、持っていない感覚になりました。
肩こり持ちの私は、《ネックレス=重さで肩こりになる》という認識でした。
このネックレスを持ったときに、その懸念と値段への抵抗が払拭され購入に至りました。
もちろん、手に取った時の私の表情を見て、お店のスタッフさんが『これ、すごく軽いですよね!』と声をかけて下さいました。
きちんと商品の特性を知り、お客様メリットをお声がけできる、このポイントも外せませんよ。
売り手Point3:売り物を愛で、愛し、常に綺麗な状態にする
商品を愛でて、愛しているショップは、商品に埃がかかっている事はありません。
むしろ、埃がかかったままの商品があるショップは、その姿勢を疑いますよ。w
いつかお客様のもとに巣立っていく、嫁入り前の可愛い子供達に埃をかぶさせて、それで売れてこいって……。
商品愛に包まれているショップは、その商品がどうやったら綺麗に見えるのか、いつも綺麗な状態で飾られているのか?に目を配っています。
あと、大概バックヤードも綺麗なので、在庫の確認が早い。在庫状況がスタッフ全員に共有されていることが多いです。
そういった店員さん同士のやりとりも、お客様は見ています。
沢山の愛を持って、商品を愛でてあげると、さっとお嫁に行ってしまうんですよねー。
この3つのポイントは、比較的簡単なポイントなので、物販をされている店舗さんは確認してみてくださね。