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書評:ビジネス大好き女子が読む「好きなことだけやって生きていく」という提案

久しぶりの更新になりました。
今年こそは、コンスタントにブログを更新していきたい、 ゆうこ です。

久しぶりに本を1冊完読いたしました。
ここ最近、たくさんの本に手をつけては、途中でdrop outすることが多く……。

「好きなこと」を仕事にしようと、巷では声高に叫ばれていますが、
ある程度のキャリアがある方は「そんなにうまい話があるわけない」と思われてしまうのも事実だと思います。
今日ご紹介する「好きなことだけやっていきていく」という提案では、現在の仕事にも応用できることが書かれていました。

「好きなことだけ」に拒否反応はありませんか?

本書で書かれている「好きなことだけやって」という部分に拒否反応が出てしまい、
「《好き》だけ、《好きなこと》だけやったら、その他の事はどうするの?仕事って、《好き》なことだけ自分勝手にやるものじゃないよね?」
「好きが仕事になったらいいけど、そんなスキルもないし……」
「好きを仕事にするためには、独立しないのいけないのかなぁ?それは私にはハードルが高そうだから、私には関係なさそう……」
と考えた挙句、
30歳前後〜、社内で重要なポジションを任され、自分で仕事を動かせるようになると、
「今の仕事でもやれているし、不都合がないからいいかな」
と自分に言い訳をしてみたり、ねっ。

《好きを仕事にする》《好きなことだけ》=わがままな行為・自分勝手という思考につながりやすいのが日本の文化だと思っています。
今回ご紹介したい本は、《好きなことだけ》が日常的に簡単に始められることから書かれており、《好きなことを知る》=世の中のことに興味を持つにつながっていて、安心して読めました

《「好きなことだけやって生きていく」という提案》とは……?


「好きなことだけやって生きていく」という、ある意味時代に乗った、タイトルがインパクトのある1冊です。
先述した様に、安心して読める1冊なのでご安心ください。

本書の筆者:角田陽一郎さんが提案する「好きなことだけやって生きていく」とは、
どんなことでも興味を持っておもしろがれば、誰でも「好きなことだけやって生きていける」様になる。
(本書の素晴らしいところは、結論が本文より前に堂々と書いてあるところです。笑)

もう少し具体的に説明すると、もし今の仕事を退屈でつまらないと思っていたら、その先入観を一度捨ててその仕事ともう一度向き合ってみる。物事を360度立体で見てみたり、多部署から今の自分お仕事を見てみると、思わぬ発見や業務改善のポイントを見つけられるかもしれないし、自分の仕事の意義を見つめ直す機会になります。その過程で、仕事に対して《楽しい》や《好き》なポイントを見つけていけば、今の仕事でも得られる充実感を変えることができます。

この内容が、一見キラキラなタイトルと相反する実践的な内容だったので、読み進めることができました。笑

世の中の全てのことは自分につながっている。「自分ごと」視点を持つことの大切さ

もう一点素晴らしいと思ったのが、タイトルにある一文です。
世の中のことって、突き詰めて考えていくと自分とつながります。

選挙で誰が選ばれるのか?どの政権が与党になるのか?
どの様な法案が可決されるのか?から、
現在の経済状況、これからの世の中の流れ……。

これらを自分ごととして捉えることで、興味を持つ事柄の範囲が増え、自分の知識が増え、やがてそれらのいくつかが《自分の好き》格上げされる。

例えばですが、35歳前後の方がお仕事を始めて数年後にあった、2008年のリーマンショック。
大きな経済の流れでしたね。
当時私が務めていた化粧品業界は、業界の特性上大打撃は受けなかったんですが、夫(当時の彼)の業界は一瞬にして全ての仕事が吹っ飛びました!
「どんなに大手でも、経済状況でこんなにダメージがある。今後この様なことが起こらない保証はない。生き方の選択を増やさなくては」と思い、今に至ります。その後、夫婦になっても共働きの方が安心。や、座ってできて、長く続けられる仕事に就こう」とWEB関連の仕事に興味を持ち、自分でブログを初めてみたり。
こんな形で、興味のタネを増やし着々と自分の《好き》を蓄えています。

リーマンショックが私に「経済の状況が目に見える形で人々の生活に与える影響」を教えてくれ、その後の人生の選択肢を増やしてくれました。

自分の発信をパブリックにできると、《好き》が仕事になるのが早くなる

最後は、自戒の念を込めてこのテーマを。
本書P184から始まるパートなのですが、私ができなさすぎて理解するのに時間がかかり、何度も読み返しました。

「自分の好きなことだけで生きいていく」ためには、自分のアイディアが個人のものではなく企画としてパブリックに訴えられる必要があります。
言い換えると「あなたのやりたい思いを、どれだけ受け取ってくれる人を増やすのか?増やすためには、独りよがりの発信ではなく、相手が受け取れる形にして発信しましょう」
ということです。

ここのミソは、「相手が受け取れる形にする」ということです。いわゆる、共感ですね。
本書にも書かれていて、私もそうだと思っているのが、ツイッターで同じ様なことが発信されていても、拡散されるツイートとされないツイートがありますよね。そのツイートの違いは、内容に共感できるかどうか。自分ごととして感じられるかどうか?です。

どのSNSでも、
社内の企画も、
全てはその人が自分ごととして捉えてくれるかどうか?で、それは発信者の技量が関わってくる。ということですね。

この部分は私もまだまだ弱いので、トライ&エラーしながら感覚をつかんでいきたいと思っています。

すごく熱く語ってしまいましたが、素敵な1冊でいたので見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。